├─≠ョ─ヵラス 加藤浩二概要
いしいにとって初めての(毎日掲載を前提とした)新聞連載作品である[1]。しかし、それまでの雑誌などでの作風を大きく変えることなく、作品を執筆している。このため、全国紙の新聞連載4コママンガとしては前例のないような表現が見られる(特に『となりの山田くん』初期)。その一つとして、レギュラー人物に関西弁を話すキャラクターを複数設定したことがあげられる。また、有名人に対するあからさまな揶揄や、隠語に近い言葉を登場人物にしゃべらせるといった点もある。例としては以下のようなものがあった。日常漫画でありながらもSFやファンタジー的な要素も折り込まれている。
内閣総理大臣退任からまもない時期の海部俊樹を「英語をしゃべらない宮沢さん」とあからさまな形で揶揄した[2]。
角川春樹が麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたとき、「クスリなしでもラリっとった」というセリフを登場人物(しげ)に言わせた[3]。
渡邉恒雄をモデルとするワンマンマンを登場させた。このエピソードの発表時は、読売新聞側が「特定個人(渡邉)を中傷するような漫画の掲載」を非難する事態になった[4]。
兵庫県南部地震発生直後には被災地の住民の安否を気遣う山田一家の様子が描かれた。その後も約5日間に渡り同地震関連の作品を立て続けに掲載している。ひとつの時事ネタをこれほど連続して描いたのは後にも先にもこの時のみであった。『ののちゃん』となってからは、有名人の揶揄も含め、時事ネタは減少している。
初期は振り仮名はついていなかったが、現在はカタカナで振り仮名がついている。新聞連載4コママンガとしては、オチが難解なエピソードも散見されるが、それがこの作品に独特の味を生んでいる。
「となりのやまだ君」と「ののちゃん」の相違点 [編集]
改題の際、世界観は同じであるが、登場人物の配役が一部変更された。
「となりのやまだ君」では、のの子の小学校の校長先生だったキャラクター(野村監督を流用した物)が、「ののちゃん」では市民病院の院長として登場した。
「となりのやまだ君」では、まつ子の甥っ子で売れない推理小説家だった田淵コ-スケが、「ののちゃん」では第三小学校の体育の先生の田淵先生として登場する。
「となりのやまだ君」では、小さな工場の社長だったキャラクターが、ののちゃんでは小学校の校長先生になっている。
たかしの兄(義男、のの子の伯父)は「となりのやまだ君」では近所でアパート経営をしていたが、「ののちゃん」では故郷で農業をしている。
のぼるの学年の生徒の数が500人(となりのやまだ君)から、200人、180人(ののちゃん)と減っている
PR